農業経営の合理化と家畜の改良増産を図るために、道において昭和二十五年より引続き実施中の貸付雌牛の普及は、二十六年度全道に対して二、〇〇〇頭と決定し、亀田村には桔梗園田地区に五頭の割当てがあったことにより、直ちに村議会産業常任委員会を開催、同地区内九戸の飼育希望者より五戸を選定し、貸付け受入れに万全を期することになった。ところが道において貸付雌牛の購買価格が一頭当り四万円と発表になったため、道外各地より多くの業者が来道、前記の価格を上回って買入れたため、一時は割当ての消化も不可能でないかと憂慮されたが、関係機関の努力と飼育選定者の自己資金支出によって十二月十四日(二十六年)には割当て五頭の受入れ貸付を無事終了することができた。