牧野畜産組合創立

648 ~ 649 / 1205ページ
 家畜増殖も次第に軌道に乗りつつある状況から、関係者の間から共同放牧場の設置を希望する声が起こり、東山、陣川開拓地区の村有地を利用し、村内有畜農家の農業経営を合理化するため、共同放牧場を設置し、家畜の放牧事業を行うこととなり、「亀田村牧野畜産農業協同組合」創立の運びとなり、昭和二十七年二月二十五日、亀田中学校を会場に総会を開催した。
 総会における決定事項は次のとおりである。
 
一 藤谷久三郎発起人代表の経過報告。
二 役員の選任
 組合長理事 藤谷久三郎  副組合長理事 本谷勝太郎
 理事    亀谷  正  八木 豊雄  水島 玉蔵  堀内 直一
       亀谷 利春  横山  巌  西村 光栄
 監事    水島辰三郎  瓜谷 石蔵  丸山政五郎
三 放牧賦課金
 ア 組合員費      一戸   二〇〇円
 イ 放牧費       牛 月額 三五〇円  馬 月額 三〇〇円
             綿羊 月額  五〇円
 ウ 組合員外の放牧料  牛 月額 五〇〇円  馬 月額 四〇〇円
             綿羊 月額 一五〇円
四 本年度事業計画(省略)
五 本年度事業予算(省略)
六 組合員加入勧誘
 組合員は現在二〇〇名であるが、本組合の育成強化のため村内全有畜農家が組合に加入し、発展に協力するよう勧誘に努める。
 
 以上の事項が決定され、事業に着手することになったのであるが、事業着手に先立って、三月十七日には役員全員現地調査をし、緊急工事として放牧場木柵の設置、牧舎および家畜水飲場の設置、牧野樹林の造成から着工することを決定、四月末までにはこれら第一次工事も終了し、放牧事業が開始できる手はずを整えた。