本村の酪農経営については、冷害を受けるごとに、また凶作に遭うたび、有畜農業の必要が叫ばれ、特に酪農経営に関心が強く、ここ数年来道・村有貸付牛、乳牛導入によって飼育頭数が急激に増加してきた。しかしながら従来の指導面では家畜品評会・共励会などの開催に限られ、本来的な酪農基本問題である飼育管理、基礎飼養料の牧草問題などはなおざりに置かれた実情であった。ために畑と密着した酪農経営が発達せず、単に投機的な飼育が繰返されてきた。道においては二十六年から乳牛の経済検定をはじめ、良好なる結果を得て継続してきた。
本村においてもこれに対応して、前記乳牛経済検定組合連合会の組織を設立したものである。なお本連合会役員は次のとおりである。
会長 谷山 米蔵 副会長 丸山金四郎
理事 佐藤 金蔵 佐藤安太郎 山村 哲夫 関本 政蔵
横川 隼人 監事 屋代 常光
次の表で、昭和三十六年から四十一年までの家畜増殖の推移をみることができる。
家畜飼育状況