・大阪連合紙器函館工場(昭和三五年八月一日号)
「大阪に本社を有し資本金十六億円の連合紙器株式会社の函館工場が近く完成することになっている。字昭和地に敷地三、〇〇八坪を有し、工場七〇〇坪の建設で、施設費一億数千万円を投じ、昭和三十六年全施設完成目標で建設を急いでいる。この工場の主な生産は、段ボール製品で、近年全国的需要に備えて、函館地区を供給の重点とされ建設計画が進められ、本村に於ける産業振興と更に本工場建設に伴う村内雇用力の増大が図られることが期待され、村の発展のため、まことに喜ばしいことである。」
・トヨタ自動車亀田工場(昭和三八年三月一日号)
「昭和三十七年九月から建設中の函館トヨタ自動車株式会社亀田工場が字昭和一四三番地に完成し、昭和三十八年二月五日完成披露式を挙行した。国道五号線沿いの八、四〇九平方メートルの敷地に、鉄筋アーチ型の一、三二五平方メートルの修理専門の重整備工場を建設した。加えて最近型の修理機械を設備して、月産七〇台の修理を行うというもので、設備構造からも道南一の整備工場と自慢している。」
・村瀬鉄工場亀田工場(昭和四〇年七月二〇日号)
「昭和三十九年十月から建設工事をはじめた村瀬鉄工場はこのほど完成操業を開始した。字昭和三九一番地(本社函館市宮前町)に敷地九、九〇〇平方メートルを有し、工場は鋳造工場が一、二四〇平方メートル、機械仕上工場が五三四平方メートルの施設になっており、去る六月一日から操業し従業員八五人、製品は水道用鋳鉄異形管の製造が主なるもので年間二億円の出荷額という。」
・日本専売公社函館工場
昭和四十七年十一月桔梗町四〇三番地に工場を新築移転した日本専売公社函館工場の経過をみると、本工場は昭和二一年函館市真砂町で煙草製造を開始した。昭和二十四年十一月大川町に工場新築完了、直ちに操業を開始しその後二〇年間本所で煙草製造を続けた。昭和四十四年になって種々の事情から亀田市(当時亀田町)への移転のことが審議され、同年敷地購入契約も完了し、先にも述べた四十七年に現在地に移転操業を開始した。昭和四十八年十二月現在における工業状況は次のようになっている。
・工場敷地八万平方メートル、製造工場建物三万三、〇〇〇平方メートル
・人員は全職員(事務、作業)四三〇名
・製造はハイライトとチェリーが専門製造、年間凡そ八〇億本(二〇本入れ小箱で四億箱)
・原料葉たばこは北海道を除き、全国からの集荷であり、販売は北海道全域におよぶ(本道が受持ち区域)。
専売公社
・第一製パン操業開始(昭和三八年一一月一三日号)
「字昭和に第一製パン工場が新設され操業をはじめている。この工場は十月に完成したもので、九、九〇〇平方メートルの敷地に、鉄骨工場一、六五〇平方メートルと六六〇平方メートルの付属設備をもち、市内の学校給食と陸上自衛隊の指定工場になっており、一〇〇人の従業員で一日十万食のパンを作っている。同工場では、オートメーション工場で付属施設も、厚生施設も道南随一と自慢している。」