昭和四十一年七月一日現在で亀田町商業の業種別統計調査結果の概数をみると商業状況は次のとおりになっている。
一 産業別区分からみると、
卸売小売業 三〇四 (前回より一二五増)
サービス業 一九三 (前回より八三増)
貸地貸家業 七五 ( 〃 六一増)
製 造 業 七二 ( 〃 三一増)
建 築 業 三六 ( 〃 一三増)
二 右の卸売小売業三〇四事業所を対象にして商業活動の状況をみると、
ア 小売業については、
○食 料 品 店 一八〇 (前回より六九増)
○飲 食 店 二三 ( 〃 一五増)
○衣 料 品 店 一七 ( 〃 六増)
○家具建具・電気店等 一四 ( 〃 二増)
○自転車・バイク店 五 (変りなし)
総数では三〇四店で二年間に九八商店が増えたことになる。
イ 右の小売業食料品店一八〇店の内訳をみると、
○菓子パン店 五〇 (前回より一八増)
○インスタント店類 三四 ( 〃 九増)
○酒調味料店 二六 ( 〃 八増)
○魚 店 二二 ( 〃 七増)
○野 菜 店 一七 ( 〃 六増)
○米 穀 店 八 ( 〃 四増)
○そ 菜 店 五 ( 〃 五増)
○肉 店 九 (変りなし)
○果 物 店 五 (変りなし)
○牛 乳 店 一 (変りなし)
○三 業 種 三
以上の商業統計全体の数字をみると次のことがわかる。
(一) 町内で最も増加率の高いのが貸地貸家業であり、数において最も増加したのは卸売小売業となっている。この数字は、亀田町の住宅ブームにはっきりと現れており、また卸売小売業の増えていることは、人口増加に比例して小規模な小売店が増加したことを示している。
(二) これを裏づけるものとして、貸地貸家業、卸売小売業の増加した地区は、字港・富岡・本通・赤川通・昭和で函館と隣接している地区か、または交通便利の地区で大部分を占めている。