町行政による消費生活モニター制度が設置されたことと歩調を合わせるように、住民の自主的発想による消費者団体が誕生した。消費者の意識を高めることを主眼とし、消費者の権利を団結で守ろうとの趣旨をもって「亀田町消費者協会」が昭和四十六年二月二十六日結成設立された。設立総会には加入会員一三五人、当日出席者七〇人が協議の上、次の役員を選任した。
会 長 工藤 ヤイ 副会長 大川 光子 阿部さと子
監 事 松田ヨシ 山村キヱ
この協会では、消費の正しい知識普及、消費者の利益保護、正常な取引促進などを活動方針として、結成後直ちに消費者相談室、消費者生活改善合理化の研究などと活発な事業を進めた。なお、第一回亀田町消費者協会大会は同年十一月八日、亀田福祉センターにおいて主婦ら七〇余名参加の上開催され、消費者協会の活動状況、事業報告のほか、消費者の生活向上を図るべく貴重な意見交換がなされ、消費者保護の認識を深めた。以後本協会は一層活発なる活動を続け、住民参加の町行政への協力も目ざましく、大いに期待されてきた。
なお、昭和四十八年九月七日、福祉センター会場において開催の第三回消費者協会大会の状況について亀田市広報は次のように報じている。この日の参加者は協会会員、各町会婦人部長、一般婦人約七〇名の出席で本大会の目的「消費者一人ひとりの知識の向上、安全で合理的な生活づくりのため、手を取り合って皆で考え、意見要望を結集して、業界に反映さす」ことを中心に討議、意見交換がなされた。また本大会の総意をもって、大会スローガン「勇気と力のある消費者に」が採択された。続いて道消費者協会事務長覚知登米三の講演「賢い消費者から前進する消費者へ」を聴き、一層の研修を深めた。