農閑期を利用し、家計収益の維持を図るため、本村から道内奥地へ稼働に出る季節移動労務者は、終戦後年々増加している実情にあったが、昭和三十年ころの状況では函館職業安定所より本村への労務者募集割当人員は、ほとんど消化し相当の成績を上げている。三十一年は異例の冷害凶作であったが季節労務希望者が多く、割当人員六二名は消化されているが、募集内容(業種・性別・労務場所・人員・作業内容)についてみると次のようになっている。
○当別町 玉ねぎ栽培農耕労務 男女 七名
○北札幌村 同 右 〃 五名
○士別市 雑穀栽培農耕労務 〃 一九名
○栗山町 同 右 〃 一名
○釧路市 水産加工缶詰女工 三〇名