中の沢の開拓

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 終戦のもたらした変化は大きかった。
 戦後の食糧事情および復員に伴う新農村建設に即応して、離職した工員、軍人その他の者の帰農を促進することを趣旨(『北海道戦後開拓史』)として、各地に新しい開拓地が出現した。
 亀田村の園田牧場には、元津軽要塞司令官苫米地中将が中心となって入植者を募り、復員軍人約三〇名が戦後間もなく入植した。かつてその規模の大きさ、その事業の繁栄によって有名であった園田牧場は、一変して開拓部落となった。