稲荷神社
鍛治町一六三番地にあって、祭神は宇迦魂命である。慶長四年三月、小柳善右衛門の祖善右衛門という者が、山城国紀伊郡稲荷山より分霊して鍛治村に小祠を建てこれに安置した。
明治五年の『巡回日誌』には「拝殿間口三間、奥行五間、神門二基、社地十間方、天保十三寅年九月再造ノ棟札アリ。」と記され、大正初年の『亀田村郷土誌』にも「現今の社殿は六十余年前に建築にかかるものなりという。」とあって一致している。
明治九年村社に列せられた。同四十五年神山村稲荷社を合祀したが、近年に至り、神山稲荷神社の分離独立の気運が盛り上がり、昭和四十二年宗教法人としての届出により分離した。
例祭は九月四日である。