母子健康相談会

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 村では母子の保健衛生の向上を図ることを目的として、昭和二十九年一月から「母子衛生相談会」を開設した。会場を役場と昭和事務所の二か所に置き、毎月二回の相談会を開催し、担当医師による指導を行ってきたが、回を重ねるごとに利用者が多く、関係者から大いに喜ばれた。
 相談会の指導内容の中から目立ったものを取上げると、昭和三十三年ころ母体の健康を害す恐ろしい人工妊娠中絶は、全国的に年々増加の傾向にあったが、本村においてもそのことが数字の上にはっきりと出ている。これを年度別四か年の統計でみると次のようになっている。

人工妊娠中絶(昭和三二年末)

 胎児の月数では二か月から三か月のものが圧倒的に多く、母親の年齢別では二一歳から二五歳までの主婦が一番多い。母体を守り、家庭経済のために家族計画を立て、明るい生活作りに心がけるようにと、母子健康相談会では指導を続けている。