整備強化

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 前項において村の消防発展の推移をみたのであるが、昭和三十年以降になっては村も急激に人口、住宅の増加する状況となり、これに伴い火災発生件数が多くなってきた。このため町制施行後は特に消防職員の増員、施設の整備強化を図る一方、昭和四十年には函館市と、また四十一年には近隣町村との消防協定の締結によって、広域的な消防体制を敷いて、町民の安全を守ってきている。
 昭和四十五年十二月三十一日における消防職員並びに現有施設状況は次のとおりである。
 
  消防車六台(ポンプ車三、タンク車三)  動カポンプ 六台  望樓 一  火見櫓 四  貯水槽 七二  消火栓 一四二
 
 次の施設状況表によっても、町が消防施設の整備強化に力を入れてきたあとがよくわかる。

消防施設状況(各年四月一日現在)


消防職員状況(各年四月一日現在)

 市制施行になってからはいよいよ消防力の充実が望まれ、市民の生命と財産を守るため、消防自動車(タンク車を含む)六台が日夜職員とともに活躍している。また救急車を昭和四十六年二月に常備して以来、生命の危険を救助保護し、大いに市民に喜ばれている。四十七年七月には近代的な消防本部庁舎の完成をみ、無線通信指令室、逆探知機、自家発電装置などが設備されたことにより、ますますその活動が期待されている。

原因別火災発生件数推移(各年一月から一二月まで一年間)