被害の実態

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 昭和二十九年九月二十六日夕刻から二十七日夜半にかけ全道を襲った十五号台風によって、道内は大被害を受けたが、本村においても台風により各部落とも甚大な被害を受けた。
 村としては二十七日直ちに被害調査班を編成して全村一斉に災害状況調査をし、更に十月一日には再調査をし、災害復旧対策の正確な実態を把握したが、この調査結果による被害状況をみると次のようになっている。
 
  公共建物      七四一万七、二〇〇円
  一般建物    四、九八九万七、〇五〇円
  農協施設       二四万三、〇〇〇円
  農作物   二億六、五一九万四、〇〇〇円  二、〇七〇町歩
  家  畜  三頭(馬死一、馬軽傷二)
  電  柱  二一本倒折
  立  木  一、〇二四本倒折
 
  人的被害としては、連絡船遭難事故により、乗組員中死亡確認されたもの九人、負傷二人といった未曽有の被害を受け、被害総額三億二、四一七万余円の巨額に上った。
 なお建物被害額の内訳は次のとおりである。
 
  公共建物 学校関係    七三二万二、〇〇〇円
       消防望樓      九万五、〇〇〇円
  農協施設 倉庫その他    二四万三、〇〇〇円
  一般建物 住宅全壊    四九四万三、〇〇〇円  一七棟   一九七・七五坪
       住宅半壊    八〇五万四、〇〇〇円  二二棟   四四八・二五坪
       非住宅全壊 二、六〇七万一、〇〇〇円  七二棟 一、五七六・五 坪
       非住宅半壊   五二二万〇、〇〇〇円  二四棟   四六五・七 坪
       小破(住宅・非住宅を含めて)
               五六〇万八、〇〇〇円 八〇八棟 六、四九七・三 坪