官制による町村の編成過程は、
ア 町村大小区画設定と戸長の設置(明治六年五月)
イ 北海道大小区画の制定(九・九)
ウ 北海道郡区町村編成法の公布(一二・七)
エ 市制・町村制の制定(二一・四)
オ 一・二級町村制の制定(三五)
以上の経過によって、各町村は独立してはいるものの、二以上の町村が戸長役場において共同体となり、開拓使あるいは道庁の命令によって、時には一体となり、時には離れ、その村数も二以上一〇に達する程であり、分合に安定性がなく、ようやく明治三十五年の一・二級町村制の施行によって、町村が固定化したといえよう。