北海道郡区町村編成法

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 明治十二年七月、従来の大小区画を廃し、北海道郡区町村編成法を公布した。函館区に区役所を置き、函館市街一円を管轄させ、亀田郡は亀田村に郡役所を置き、亀田・上磯二郡を管轄することにした。亀田郡は亀田村、鍛冶村、神山村、赤川村、石川村、桔梗村など二九村である。町村は行政区画であり、自治体である。
 先に明治六年の区画による町村のグループと、次に同九年のグループ、三転して同十二年の郡区町村編成法による大小区画廃止という変更の過程は、町村グループの上で廃置分合が常に行われたといった状態であり、統治支配において試行錯誤をたどっていた開拓使庁の状態を浮き彫りにしたものと考えられる。