「合併しない」と村長の諮問に回答

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 村長不信任による解散後の新しい議会の構成によって、合併問題も新たな局面を迎えた。二十九年十月九日の臨時第五回村議会において、村長の諮問「亀田村と函館市との合併について」を協議した。
その結果、
 
   ○世論を聞いた上で決定する案  五名
   ○議会で決定する案      十二名
 
 また、「昨年十一月二十六日に一年後の二十九年十二月一日住民投票によって、住民の意志を尊重するということに決定していた。」という意見、あるいは「過去二年にわたり、村にかつてない経緯を経てきた本件は議会解散により新しい議員が出てきたのであるから」という考え方があり、不信任案が決定した前年の議会とは一変して、村長は信任され、結論として「合併しない」と村長の諮問に回答することになった。
 これにより、村議会リコール請求、村長不信任、議会解散など大波乱の続いた合併問題も一応終止符を打つこととなり、函館市議会においても、同年十一月市村合併特別委員会を解散した。
 その後昭和三十年四月には近江新三郎が村長に当選した。