北海道開拓百年を記念して、『新北海道史』の発行をみるに至り、各市町村においても郷土史発行の気運が高まってきた。亀田市も同じく識者の間から市史発刊を急ぐべきであるとの声があり、市理事者も改めて計画する必要を感じていた。四十六年には市議会において、郷土史に対する理事者の考え方について質問が行われた。これに対して市長は市史発行の必要を認め、その準備については検討中である旨を答え、はじめて市史発行の見通しが明確になり、四十七年度の予算に「亀田市史編さん準備調査委員会」の経費を計上し、市教育委員会がその事業を担当することになった。