目次
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第二章 自然環境と地域との相互連関
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第二節 銭亀沢の気象
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一 銭亀沢地区の気候-函館(美原)と比較して
雪
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一日の最も深い積雪の観測記録を比べると(図2・2・8)、美原は、十一月から四月までの期間で、年間七〇日近く一〇センチメートル以上の積雪となっているが、空港は日数で約六割である。また積雪二〇センチメートル以上の日数は美原の半分程度となる。
近年の積雪記録でも、空港では最深二六センチメートル(平成二年一月)であったが、同時期に美原は四六センチメートルの積雪があった。
この理由としては、ひとつは日本海から入り込む雪雲が直接かかりにくい位置関係にあることと、ふたつめには、次項の風で述べるように、風が強くて積雪状態となりにくいことの両方が作用していると考えられる。
図2・2・8 積雪日数と年間積算日数