気象災害の種類は、強風・大雨・大雪・吹雪・雷・降ひょう・猛暑・低温・干ばつなど多岐にわたり、その原因となる気象現象も台風・低気圧・前線・季節風・高気圧などさまざまである。「異常気象報告」(函館海洋気象台編)などの過去の資料から、銭亀沢を含む「下海岸」地方に被害があった、または被害があったと推定される気象災害を拾いだすと、昭和二十五年以降の四〇数年間に五〇例を超える。災害の種類、規模や程度を考えなければ、単純に計算して一年に一回はなんらかの気象災害が起こっていることになる。気象災害のほかに津波や地震による災害を加えると、さらに頻度は増加する。
災害の発生にも地域により特徴がある。ここでは、銭亀沢の災害の面から地域特性を考えてみる。