目次
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第二章 自然環境と地域との相互連関
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第二節 銭亀沢の気象
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二 銭亀沢の気象災害
〈昭和三十二年三月五、六日の大雪〉
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この日は、本州南岸から三陸沖へ進んだ低気圧により大雪となり、函館市内は一晩で四〇センチも積もった(図2・2・23)。下海岸では吹き溜まりが二メートル二〇センチに達したところもあり、交通関係は未曽有の影響を受け、下海岸方面のバスは七日まで不通が続くなど、完全に麻痺の状態に陥った、との記録が残っている(函館海洋気象台『道南気象災害誌』一九六二年)。
図2・2・23 昭和32年3月6日09時の天気図