[漁具・漁法]

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 イカを釣るポイントはヤマタテによって船頭が決めた。動力船になってからは、「八幡ダシ」といって立待岬から八幡様が見えるか見えないかの線にあわせた。
 カワサキの時代は座って前掛けをしてワラトマ、スゲトマを膝に掛けて作業した。トマは佐渡から売りに来た。漁具は主にトンボとハネゴを使用した。トンボは深いところのイカを釣るのに用い、イカが海面に浮いてきたらハネゴを使用した。ソコヤマデで深いところのイカを誘導し、一〇ヒロから二〇ヒロまで上がるとトンボ、二ヒロから三ヒロでハネゴを使用した。