〈テグス〉

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 イカハリを取り付けるテグスは加賀の商人が加工して持って来た。一本テグスは高価なもので米が一升、一二、三銭の頃に二〇銭もしたため、細いテグスを三本撚りあわせた三本テグスが使われた。
 また、麻糸を柿渋で染めて固くしたハリヤメや釣り糸も用いられた。ナイロンテグスが普及してから、トンボに付けるハリの数が増え、六尺のテグスの間に五本のハリを付けた。この時には、下のハリを大きなハリにしオモリがわりとした。