目次
/
第三章 産業と社会そして人・地域
/
第二節 銭亀沢の生産労働
/
二 イカ漁
/
加工と流通
〈ナヤ〉
252 ~ 252 / 521ページ
イカを干す場所をナヤといった。ナヤは海岸に作った。一軒分で幅六間、長さは浜までの距離であった。これは、個人が村役場に申請し、金を払って借りる形をとった。のちには組合が一括して申請した。
ナヤは杭を立ててその上に桁を渡し、その下に中間縄(ちゅうけんなわ)を六段から七段張った。杭の間隔は一五尺。杭はナラ、イタヤ、タモギなどの樹木で時期になれば注文に応じて、業者が山から馬車で運んで来た。一軒で三段(三列)一段四間桁二本で八間の長さになった。