ニシン場から帰った後の、夏の漁としてはコンブ漁が最も重要であった。コンブの漁期は七月二十日から十月いっぱいであった。現在は養殖コンブの割合が増加し(昭和四十五年頃から盛んになった)、乾燥も乾燥機を使った人工乾燥が普及しているが、昔は、コンブ収獲と共に、漁期の天候も収入に大きな影響を与えた。
コンブ漁に出る資格は、戦後では漁業協同組合に加入していることが条件で、組合員一人あたり一艘の漁船を出すことができる。コンブ漁に直接携わる(コンブをとる漁具を扱う)のは一艘当たり一人に限定されるが、補助する者の乗船は認められている。