目次
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第三章 産業と社会そして人・地域
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第二節 銭亀沢の生産労働
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三 コンブ漁
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漁具
〈オサゴ〉
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今日では使用されないが、昔は棒の先にシモクと呼ばれる横棒を差し込み、これにコンブを巻き付ける漁具があった。明治期の『北海道水産予察調査報告』や、
菅江真澄
の『ひらめかり』の中には、函館周辺で使われた各種のコンブ漁具が記載されているが、その中にも先に述べたマッカ類と共に紹介されている。
また、潜水してコンブを刈り取る情景も記載されているが、この漁法は、青森県下北半島の尻屋でおこなわれていたコンブ漁と同様であった。