[人生儀礼と衣服]

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 婚礼、妊娠・出産、葬儀など、人生の節目ごとに着用する衣服は地域の風俗・習慣と深く関わっていると共に、各家庭における差異もみられる。この地域では、厄年には神社や寺、お宮、神棚などに参拝したり、昭和初期頃のヤミオクリでは、川まで行って厄払いをしていたが、服装は普段着かちょっと改まった程度のものであった。
 また、子どもの誕生や生育にともなう宮参り、七五三などは昭和五、六十年頃まではほとんどおこなわれていなかったが、最近は七五三の祝には、男女とも貸衣装などの祝い着を着て記念写真を撮るといったこともおこなわれている。