節分

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 節分で春を迎える。暮れの年とりに主人が煎っておいた豆を二〇粒ずつ神様用の小皿にとり、床の間の神様に二皿、神棚へ二皿、台所の水の神様ヘ一皿をそれぞれお神酒とともに供えた。その後、残った豆を各部屋の四角に「福は内、鬼は外」といいながらまいた。それを拾って年の数だけ食べた。残った豆は、紙袋に入れて、沖に出る時に海の神様に供えるものとして戸棚にしまっておいた。春になり、初めて舟が出る時に海に納め、海の神様に今年の安全をお願いするのだという。