結婚と食べ物

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 昭和初期の結婚にかかわる人生儀礼と食べ物について表4・2・4にまとめた。
 地域によって結婚式の料理に、カレイの煮付け、うま煮、アンコウのともあえが出され、また、引出物に紅白まんじゅうやミカン、タイが用いられる場合もあった。禁忌食には、片貝、黒いもの、苦いもの、辛いものが挙げられていた。婚礼の際の禁忌食は精進物である。一般的な式を挙げずに、両親と仲人だけが同席して盃を交わすだけの「炉端祝言」を挙げる場合もあった。
 現在は、ホテルなどでの結婚式が多くなってきている。

表4・2・4 結婚と食べ物