目次
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第四章 生活と民俗の地域的展開
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第二節 銭亀沢の食生活
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五 食べ物作り
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ケの食べ物(日常食)作り
〈ワラビやフキの漬物〉
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ワラビやフキを塩漬けにしたり、糠漬けにした。それをそのまま、または干して貯蔵用にした。塩漬けのフキは、漬け物用の樽にフキを立てて入れ塩をして、途中で上下を入れ替えて作る。塩抜きし煮物などに用いたが、塩漬けのフキはそのまま皮を剥いて食べてもおいしい。立て漬けまたはぶちょうほう漬けといわれるが、皮のついたまま食卓に出し、各自で皮をむきながらかじるのでこの呼び名がついたといわれる。