大越チヨノ家住宅 [オオガネシメイチ] 古川町 14

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 古川町の海岸から内陸部に通じる道路は、土地が低くなっており、これに面して段丘下に位置する大越チヨノ家住宅は、大雨の際、浸水することが多々あったという。浸水で床下部分が腐朽したため、一旦解体し、土台をコンクリートで打ち直したことが、柱や鴨居に痕跡として残っている。
 大正期に秋田県より来道し、当初は雇用漁師、後に船を持って漁業を営む農業兼業漁家であった。主屋に接して下手妻側に、船のナヤ(納屋)があった。銭亀型漁村住宅の平面で、板張りのイマに、雇用漁師の居住形態を残している。

[大越チヨノ家住宅]外観


[大越チヨノ家住宅]現状平面図・復原平面図・配置図