年始まわり・仏おがみ

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 新年を迎えて、年始の挨拶と仏おがみを兼ねて分家の人が本家へ、また親戚、ふだん懇意にしている家、世話になっている家へもいく。「仏おがみ」は「仏に水をあげる」という供養の意味がこめられている。
 三が日のうちにいくのが多いが、松の内にはすませてしまう。戦前は網元のところにもいったという。昭和三十年代半ば頃から、年始まわりの習わしは省略されるようになった。