出産祝い

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 出産から三日ほどたつと隣近所や親戚の人たちが産見舞いに訪れるが、漁に出ている時は、サンビ明けの一週間ほどたってから出掛けていった。見舞いの品は木綿やメリンス、ネルなどの布地が喜ばれ、赤子の産着やひとつみ(一つ身)を作る分を持っていった。出産祝いは七日目のスアガリにやる家もあったが、多くは二一日目の床上げの時に産見舞いをもらった人や親戚を自宅に招いて手料理で祝った。また重箱に入れた赤飯や紅白の饅頭または餅を配る家もあった。