お七夜

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 出生後七日目をお七夜といって、生まれた子の名付けをして無事を祝う日とされていた。またこの日は産婦のスアガリの日でもあった。親戚や隣近所の人たちを招いて赤子の名を披露し祝いをした元親方の例があるが、一般には特別の祝い事はしていなかった。名付け親は父、祖父、本家の主人とさまざまで特に決まってはいなかった。
 「腹の中にいた時のウブゲ(産毛)はケガレているから」「剃るといい毛が生えてくるから」と生後三〇日頃までにウブゲを剃る習わしがみられた。