イズコは底にニベ(藁)を敷き、その上にオシメを置き縁に布団を回し子どもにはチャンチャンコを着せて入れておいた。外側にカント袋を張ったイズコもあった。畑仕事など忙しい時は、タナ(子どもを背負う帯)を掛けて出られないようにして昼頃までそのままにしておいた。夕方まで一日三回くらいしかオシメを取り替えないこともあったのでお尻がただれて真っ赤になり痛々しかった。
子守をするときは、イズコの下にメグレボウ(すりこぎなどの棒)を入れ揺すってあやした。一歳半から二歳くらいまでイズコに入れて便利にして使っていたが、今では昔懐かしい道具の一つになってしまった。
イズコ(市立函館博物館蔵)