納骨

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 納骨は葬儀の翌日か初七日に、あるいは三十五日、四十九日にとあるが初七日におこなうのがもっとも多い。自宅で親戚、近所の者が集まり、僧侶の読経のあと花や、供物をもって墓地に行く。自分の墓地の境界に杭をうっておき、スコップで穴を掘って骨瓶を埋めた。納骨した場所には卒塔婆を建てたり、小さな石の地蔵を置いたりした。納骨してから一週間ほど毎晩鈴を鳴らしながら高台にある墓地へ登っていき、墓の回りを三回回ったり、あるいは鎌などの刃物で墓の回りを撫でたりしてから詣でた。