Es-1の上にクロボクを挟んで細粒軽石および火山灰からなる堆積物Es-2が存在する。この堆積物中にマグマの噴出を示す証拠は認められない。また、堆積物の層厚は火口原内のほとんどの場所で一定で、数センチメートルである(図1.16)。このことから小規模な水蒸気噴火が発生し、火口原内(とくに北東部)に白色軽石を降下堆積させたと考えられる。
Ko-fの噴火年代は5.5ka、B-Tmを1kaとしてレスの厚さを内挿して概算した噴火年代は2〜3kaで、分布面積から推定した噴出堆積は106立方メートルのオーダーである。