(1) 暖流少なく低水温の日本海側

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 対馬暖流は、津軽海峡の西側で、北上流と海峡を抜ける津軽暖流に分かれる。道央中央水産試験場の調査による(図2−24)と、1997(平成9)年10月の北上流は毎秒10万立方メートルで、1988(昭和63)年秋以来では最低の流量だった。一方、津軽海峡は1997(平成9)年12月に毎秒300万立方メートルと最高の流量だった。このため、日本海側の海水温は、ほぼ通年で低かったようだ。観測では、後志支庁余市町にある同水試前の海水温が1、7、12月を除き例年に比べ1、2℃低い状態が続いた。

図2-24