[フロント形成期のブルーミング発生]

164 ~ 164 / 1483ページ
 津軽海峡東口では2、3月に親潮系変質水、津軽暖流水ともに鉛直混合が進み、それらの水塊の間では水温、塩分の水平勾配が大きく、典型的なフロントが形成されている。
 またこの時期には、けい藻に代表される植物プランクトン大増殖を意味する春季ブルーミングが起き、栄養塩、溶存酸素そしてクロロフィル(葉緑素)にも大きな変化が起きている。クロロフィルは海の食物連鎖の始まりとなる植物プランクトンの量を示すため、海の豊かさの指標と見ることができるものである。