(1)恵山地区

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 この地区では昭和57年5月9日に調査を行った。しかし、エゾバフンウニとキタムラサキウニの分布密度は、5月に海藻の繁茂が著しかったため11月8日に調査をした。調査点は底質調査と同じ地点、すなわち、各線100メートル間隔で8線を設け、距岸0〜150(200)メートルまでは25メートルピッチ、距岸150(200)〜400メートルまでは50メートルピッチで合計96(104)点〔12または13点×8線〕を設定した。これらの調査点において方形枠(1×1メートル)を用い、植物は1平方メートル、動物は4平方メートル(1×1メートル枠×4回)内のものを採集し、試料とした。
 5月から10月までに採集した主な大型底生動物は軟体動物6属6種、節足動物2属2種、棘皮動物5属6種と原索動物1属1種の合計14属15種であった。今回は小型巻貝類の採集はしなかったので、これらを採集するとかなりの種類数になるであろう。同様に海藻についてみると、緑藻植物7属8種、褐藻植物17属20種、紅藻植物20属23種と顕花植物1属1種の合計45属52種であった(表6−1、2)。

表6-1 恵山地先に出現した主な大型底生動物


表6-2 恵山地先に出現した主な海藻目録(4月〜9月)