昭和19年6月1日、下海岸自動車株式会社等、道南の自動車会社14社は道庁の指導に基づき統合し函館乗合自動車株式会社を設立した。以下が統合した14社である。

[表]


〈創立当時の函館乗合自動車株式会社の実態〉

　
　なお、所有車輛の54輛はガソリンの配給を受けるために登録している車輛数で、その内稼働できない車輛も相当数含まれていたということである。部品の調達もできず修理も整備もままならなかったのであろう。
　（註）　国家総動員法　1938年公布　日中戦争に際し人的・物的資源を統制し運用する広範な権限を政府に与えた法律。