明治四十二年一月二十四日、〓鈴木料理店で、戸井分署から大野分署に転勤発令になった警部萩田七十次の送別の宴会があり、村長以下の村内有志が多数出席し、宴が終った午前一時頃、館鼻二番地にあった戸井村役場事務室の押入の中から出火し午前二時過ぎに鎮火した。
この火災で役場の議事室及び函館区裁判所戸井出張所外民家二戸を延焼した。簿冊、備品等も全焼した。
法泉寺に役場の仮事務所を設けて執務した。出火の原因については、後任の戸井分署長、山本八十八警部が巡査を督励して捜査したが不明であった。
五、戸井村役場の火事(明治四十二年)