目次
/
第五編 産業
/
第一章 水産業
/
第三節 鰮(いわし)漁業
/
一 江戸時代の鰮漁業
/
(一) 鰮漁業の沿革
鰮の漁法
590 ~ 591 / 1354ページ
『北海道漁業史』によれば、鰮漁法については、安永年間(一七七二~一七八一)頃初めて該漁業が開始された時は、曳網を用い筒船及び胴海船を使用した。後に本州からの出稼・移住漁業者が増え、漁具・漁法に著しい進歩をみた。まず刺網が混用され文化年間(一八〇四~一八一八)頃には南部地方から小舌網が伝わり、一部の地方で鰮漁にも使用されたが、これは漁船二艘・漁夫十七・八名で営まれ、また安政年間(一八五四~一八六〇)になると
持符船
も併用されたと記されている。