目次
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第五編 産業
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第一章 水産業
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第四節 烏賊(いか)漁業
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一 江戸時代の烏賊漁業
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(一) 烏賊漁業の沿革と漁法
烏賊漁法
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烏賊の漁獲方法は、磯舟・持符等の舟で、松の木やよしで作った松明をつけ、二・三名乗り組み山手という釣具を使用して烏賊釣りを行った。山手というのは、鯨、鮫等の骨で天秤を作り、両端に三尺から二尋位の糸をつけそれに鉛のおもりに擬餌針をつけ、天秤の真中より長さ七・八尋の糸をつけ竿につないだものである。