新日本の教育方針

900 ~ 901 / 1354ページ
 昭和二十年九月十五日文部省は『新日本建設の教育方針』を発表したが、その内容は連合国マッカーサー司令部の要求を入れたもので、終戦前の軍国主義教育とは全く逆の平和教育を根幹とするもので、教育の体制・教科書・教職員・学徒に対する措置・科学教育・社会教育など、すべての面で新しい目標に向かおうとするものであった。
 また、昭和二十年十月二十二日には『日本の教育制度の管理についての指令』が出された。
 この指令が出された結果、昭和二十一年一月頃から教科書の軍国主義に関する全ての記述はスミでぬられたり、鋏でカットされたり、或は全部に亘るものについては焼却されるなどにより処置され、教科内容については民主主義精神を中心とした教科記述が研究されはじめた。