昭和二十二年の学習指導要領

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 この指導要領の要旨は戦時化の教育色を払拭し、新憲法・教育基本法の理念を具体化したものといえよう。以下改訂の特色については、
 (一)従来設定されていた修身・日本歴史・及び地理を廃止し、社会科が新設されたことである。この目的は生徒が社会に正しく適応し、その中で望ましい人間関係を実現し、進んで自己の属する共同社会を向上させるように社会生活を理解させ、社会的態度や能力を養うことに視点がおかれた。
 (二)従来は指令的な立場であった職業科が生徒の希望・進路等を配慮して水産・農業・商業・工業・家庭等のうちから選択履習の制度がつくられた。
 (三)生徒の自発的活動と個性の伸長のための自由研究の時間が設定された。
 (四)授業時数については指導に弾力性をもたせ進度の必要に応じて学習がなされるようになった。