スペイン風の大流行

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 大正七年十月ごろから大正八年一月ごろにかけて村内に通称スペイン風といわれた悪性感冒が大流行し、家々では家族の誰れかが必ずといっていいほど感冒に患っていた。この時の感冒は児童・青年が比較的軽い症状であるのに比べ、壮年者の場合重症者が多く死亡率も非常に高かった。正確な統計はないが、これが原因で死亡した者は村内で二十数名を数え、中でも老人がその大部分を占めていたといわれている。