目次
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第十二編 災害
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第三章 海難事故
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第二節 明治以後の海難事故
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二 大正時代の海難
玄海丸の遭難
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大正四年五月三十日 函館新聞
濃霧に包囲さる。
▲郵船玄海丸の遭難
郵船株式會社所有、玄海丸(八九六噸)は本日午前一時五十五分青森より室蘭に向け航行中惠山沖に於て極烈なる濃霧に包圍せられたるため針路を誤り遂に暗礁に觸れて船底に損傷を生じ浸水甚だしきも乘組員一同必死となり之が防禦に努力せる結果本日午前十時無事當港に避難するを得たるが、損害高は不明なりと