目次
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第十二編 災害
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第三章 海難事故
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第二節 明治以後の海難事故
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二 大正時代の海難
第二喜多丸の救助
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大正七年一月二十三日 函館新聞
沈没を免かる第二喜多丸入港
廿日惠山沖にてシャフトを折りたる汽船第二喜多丸(千二百廿七噸)は急報に接し救助船比叡(えい)丸が現場に着せし時風波の爲に押しながされ附近に船影を認めず爲に比叡丸は廿二日迄に搜査したるも発見するを得ざりしより或は沈没せしに非ずやと一時當港に引返せしが、昨日汽船扇海丸が惠山沖を航行中、殆ど沈没に瀕し居る喜多丸を發見し其儘室蘭に曳き船し入港せりと本日扱店へ通知ありたり。