臼尻小学校遺跡発見の石器(第二図の一)

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 発見年代は不詳であるが、簡易水道貯水槽工事の際に黄褐色ローム質土層から偶然に発見されたものである。長さ一二・三センチメートル、幅三・七センチメートル、厚さ一・六センチメートルで硬質頁岩製である。
 本来は石槍様尖頭器を意図したと考えられ、尖端部に二本の樋状剝離面が側縁に沿って作出された彫器である晩期旧石器時代のものと考えられるものである(直井・一九八二)。