二期就任したとき、漁業の町の漁民の向上のために、漁業大学をつくりたいと抱負を述べる。社会教育計画、いわゆる生涯教育の構想が描かれる。
昭和五三年七月、漁業開拓三百年の記念事業の一つとして、町民みんなが参加できる学習の機会として多様な学習プランが提示され、七月七日、福祉センターで開校式がおこなわれた。
以来、福祉センターを主会場に、公開講座・専修課程講座・ミセス専科・高齢者専科などの年間を通じての学習プログラムが組まれ、地域会館、町内漁業協同組合の協力を得て広く町民の学習参加がすすめられた。
講座の学習記録を収録した「学習の軌跡」も発行されている。
(昭和六〇年度・サントリー地域文化賞「優秀賞」に選ばれ、「独創的な生涯教育を通じてのコミュニティ活動」として賞状と賞金百万円が贈られた)