辞令簿によると、昭和七年当時の臼尻村役場の事務機構は次の一一の係に分掌されている。
村長・収入役
財務係 税務係 戸籍係 兵事係 教育係 勧業係 土木係
統計係 衛生係 庶務係 船入澗係
長く続いたこの分掌に変化をみせるのは昭和一六年である。九月に社会係が新設され、一一月には防空ニ関スル事務・出稼組合事務・青少年団事務・婦人団体・赤十字事務というのも設けられる。
この年の一二月に日米開戦がある。戦時色は役場機構のなかにも早々とあらわれていたのである。昭和一七年には出稼係は職業係に、各種団体は銃後奉公会事務となる。
そして昭和二〇年、敗戦の後では援護係が設けられ、二一年四月、援護・社会教育・職業が兼務されている。やがて民選の村政時代に入り、二四年になると庶務・税務・財務・戸籍・教育・厚生・調査・経済・勧業(のちに産業)土木の係に分かれる。農地委員会の係も設けられてくる。